
No.163
2007.12.26
大谷光明は日本ゴルフ史において、その草創期にルールの正しい解釈と普及に多大な功績があった人として知られる。
大谷は浄土真宗・西本願寺21世門主の三男として生まれた。
ゴルフは1906年(明治39年)から3年間、英国に留学した時に覚え、22年(大正11年)には日本アマ選手権に優勝するほどの達人だったが、大谷の真骨頂は先に述べたようにゴルフルールの正しい解釈と普及にあった。
ゴルフでは自分一人が裁定者であるがゆえに、プレーヤーの誠実性に絶大の信頼性が払われなければならない、ということを説いたのである。
「嘘を言わない人、ずるいことをしない人、これが真のゴルファーで、」の後、表題の「言葉」に続くわけだ。
つまり、大谷はゴルファーの性善を信じ、訴えたのである。このことは大谷がお坊さんであったことと、決して無関係ではあるまい。
人間の性善を信じ、説く。仏教というバックボーンと、ゴルフの精神が大谷の中で呼応し、融合された結果での行動とみるのは穿ちすぎだろうか。
■大谷光明(おおたに・こうみょう 1885〜1961)
浄土真宗・西本願寺21世門主、明如上人の三男に生まれた。1906年から3年間の英国留学で覚えたゴルフが大谷のその後の生き方を決めた。22年には日本アマに勝つほどの腕前だったが、それ以上の功績があったのは、ルールの正しい解釈と普及に努めたことである。24年、日本ゴルフ協会の設立にも尽力し、理事長や会長などの要職を歴任した。ルールの普及に努めた生き方は、親鸞上人を先祖に持ち、自らも得度した"お坊さんゴルファー"の面目役如であった。
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