
No.147
2007.9.5
キャスパーは、パーマー、ニクラス、プレーヤーのビッグスリーに対して、ビッグワンと呼ばれた実力者。
堅実、緻密なゲームの組み立ては確かな知性が感じられた。
パットの名手といわれた裏には、やさしいパットラインを残すように打つ“前のショット”の緻密な計算があったからであろう。
66年の全米オープンでは最終日、パーマーとの7打差に追いつき、次の日のプレーオフに勝っている。
また、年間平均ストローク1位に与えられるプロゴルファー最高の栄誉、バードントロフィを5回獲得しているのも、冒頭に掲げた言葉通りのゴルフをしたという証左であろう。
ビリヤードの名手であったことも、緻密なゲームプランナーだったキャスパーを彷彿とさせる。
スウィングもスムーズで、インパクトからフォロースルーにかけて右足が左足に擦り寄る動作も、ウェートシフトを合理的に実現させる独自の方法であった。
最近の例では岡本綾子がそうであった。
敬虔なモルモン教徒としても知られ、何人もの養子をとって育てたり、ジュニアゴルフ普及と社会貢献に余念がない。
そんな重篤なプロゴルファーだったからこそ、一層の重みを持つ「言葉」である。
■ビリー・キャスパー(ウィリアム・アール・キャスパーJr. 1931〜)
13歳でHC24の少年が、ノートルダム大学を経てプロ入りし、ツアー参加するまでわずか10年。天与の才があったのだろう。レギュラーツアーで51勝。メジャータイトルは1959、66年全米オープン、1970年マスターズと3勝。特に66年の全米オープンでは最終日、パーマーとの7打差に追いつき、翌日のプレーオフで破る快挙をなしとげている。バードントロフィ5回受賞。ニクラス等のビッグスリーに対し、ビッグワンとも称され、独自の地位を築いた。パットの名手ともいわれたが、ビリヤードの名手としても有名だった。また敬虔なモルモン教徒として数々の社会貢献もつくした。
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