ゴルフの図書館

名手・達人の言葉

No.138

2007.6.27

殴られていうこと聞く者はいないよ。たまには殴られるボールの身になってごらんよ。ハービー・ペニック

優れた指導者というものは、喩え話が上手い。
それも誰にも分かるようなやさしい喩えで、
しかも含蓄のあるフレーズが成立する。

ペニックはマスターズに2勝したベン・クレンショー、
全米オープンを制したトム・カイトを育てた
テキサス大学のコーチ、名伯楽として知られる。

大学でももちろん指導したが、
2人ともジュニア時代から指導を受けている。
だからなのだろう、子供にも届く平易な言葉で
しかも子供達が興味をもつ文言を多く遺しているのは。

そもそもペニックは、
自分の型に押し込めて強制するモーレツ型指導者ではない。
その時々に悩みごとなど聞き、アドバイスする形で、
選手達のモチベーションを持続させたり、勇気づけたりして、
どちらかというと心理学者に近い指導者であった。

冒頭の言葉もいかにもペニックらしい含蓄に富むではないか。
その当時の糸巻きボールはトップしたりすると、
表皮が切れてしまったものだ。
「そんなにいじめちゃ、ゴルファーのいうことなんぞ聞くもんかね」


またアプローチなどでは
「優しく扱わないと、言うこと聞いてくれないよ」


そんなペニックのつぶやきが聞こえてきそうである。

■ハーヴィー・ペニック(1905〜1995年)
バイロン・ネルソンらとツアープロとして活躍したあと、全米初のティーチングプロとなる。テキサス大学のゴルフ部コーチを長く務め、同校を全米屈指の強豪校に。トム・カイト、ベン・クレンショーらを育て、男女多くのツアープロにも多大な影響を与えた。

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