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生存しているプロで、ジョーク好きといえば、
この欄で何度か登場しているリー・トレビノと
このゼラーが双璧だろう。
陽気なのは両者とも共通するのだが、
ジョークの質においては大分趣が変わるような気がする。
トレビノは他愛ないジョークを多発するが、
ゼラーはともすれば皮肉と揶揄が混じることもある。
例えば、タイガー・ウッズがマスターズに初優勝したときに、
「来年のチャンピオン・ディナーであの坊やが
ハンバーガーや、カラードグリーンを
オーダーしないように願いたいものだね」
などと、誰が聞いても際どいなあと思うコメントをしている。
マスターズではトーナメントの始まる前に、
歴代チャンピオンがグリーンジャケットを着、
一同に会してディナーをとる。
その際、メニューを注文する権利は
前年度チャンプにあるのだ。
街角でほほばるのが似合うハンバーガーなんか、
ディナーなどで注文なんかしないでという揶揄、
それに当年のグリーンジャケットまでもという、
タイガーの強さに対する皮肉が込められていた。
しかもそこにカラーという言葉をくっつけたため、
差別的言辞ではないかと問題になったわけである。
ゼラーはそんなつもりで言ったわけではないだろうが、
皮肉と揶揄がきつすぎるジョークはクレームがつくこともある。
結局、ゼラーがタイガーに謝ってケリがついた。
冒頭のようなジョークなら聞いた人はニヤッと笑ってすむのだが……。
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