ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.131
2007.5.9
ゴルフはベスト・ミスのゲーム。
ジーン・リトラー

リトラーのスウィングは精密機械のごとくメカニカルで、
「ジーンズ・ザ・マシーン」と賛美された。

帝王ニクラスや、その後を継ぐといわれていたトム・ワトソンの時代に、
リトラーの勝ち方は彼らとは確かに違ってみえた。

ニクラスやワトソンのようなパワーはなく、
計算されつくしたショットの正確さ、
冷静な思考の果ての勝利が彼らより際立って見えたからだ。

その完璧主義と思われるリトラーの口から
冒頭の言葉が出たのだからおもしろい。

「いくつ素晴らしいショットを放ったかではなく、
いかに取り返しのつくミスにするかなのだ。
半ストロークミスのショットなら、痛手は取り戻せるから」

いつも完璧を狙って打ってるかのように見えたリトラーは
実はミスを許容しながら打っていたというわけである。

しかも
「路上の雨のように、自信はストリーキー(ムラがあり)なんです」
とも打ち明けている。

我々ダッファーは回復不能な2ストロークの
ミスばかり続けているが(だからダッファーなのだが)
壁を打ち破るには半ストロークのミスとやらを
考えてみる必要がありそうだ。



■ジーン・アリス・リトラー(1930年〜)
米国カルフォルニア州生まれ。53年全米アマチュア優勝。次の年の54年にはアマチュアながらサンジェゴ・オープンに勝ち、プロ転向。全米オープンでも2位に入り旋風を巻き起こす。正確無比なスウィングは「ジーンズ・ザ・マシーン」と賛美された。ツアー勝利数29。その中には61年全米オープンの勝利も入っている。72年皮膚ガンに倒れるも、翌年勝利し、奇跡のカムバックを果たす。ツアー最後の勝利は47歳。81年シニアツアー入りしてからも多数勝利。90年にはゴルフ殿堂入り。



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