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この言葉はあえて説明する必要もあるまい。
ゴルフ場はこの言い訳が飛び交う場所といっていい。
その言い訳にもふたつのタイプがあるように思われる。
ミスショットをすると、アーッとか、ヒーッとかの叫び声。
テレの一種だろうが、普段はこんなミスはしないのに……、
という言い訳には違いない。
しかし、自分以外のまわりは
そのミスはその人にとって≪普段≫だと思っているはずだ。
もうひとつの言い訳は
「ダフった」、「こすった」とか、
「天プラだ」、「スライス!」などの、
自分の球筋や、技術解説するやつ。
いちいち説明してくれなくても、
まわりは見ていればわかるって。
これも自分はもっと上手いのに、
たまたまミスをしたってことを示したい言い訳であろう。
つまり、言い訳は
本当の自分を知らないために言うのである。
自分を知らなければ
進歩とか、上達はあるわけがない。
故中部銀次郎氏は何度も登場して申し訳ないが、
筆者も経験したことなので記しておきたい。
オナーで打った中部は、
3人が打ち終わるまで待ってから、
キャディにボールをもらって、「暫定球」といってまた
ティグランドに戻り、打ち直したのだ。
最初のボールは自分でOBだと知っていたからだ。
しかし、最初に打った時は表情に何の変化もなければ、
フィニッシュがくずれることもなく、
全くふだんどうりなので、
誰もOBゾーンに打ったなどと気づきはしなかったのだ。
「エーッ」と驚いて3人は顔を見合わせてしまった。
どんな人でも、OBとわかれば、
しまったという顔をしたり、スウィングをひねったりして、
何かで≪言い訳≫するのだが、そういうことが、
若いときにはいざ知らず、熟成してからは全くない人だった。
言い訳は愚の骨頂で、
ゴルフの品位を落とすことを真に知ってる人だった。
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