ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.115
2007.1.10
ゴルフってやつは、ひとつのヒントで当たりまくることがある。しかし、その当たりが長続きしないのはそのヒントにあまりに固執しすぎるからさ。
ジミー・デュマレ

デュマレはダンディであった。
金に糸目をつけず、服は一流ブティックで仕立て、
それに合う靴は工場で入念に作らせた。
それに会話もしゃれていた。

ある時、記者が
「ツアーで、精神的にいちばん安定しているのは誰?」
と質問した。

するとデュマレは、しょっちゅう怒って逆上しまくる
クライトン・ヘフナーだと答えた。

目が点になった記者に
「だってヤツは怒っていない瞬間はなくて、
怒りのボルテージが一定してて安定しているじゃないか」
だって。

そんなデュマレが冒頭のような真っ当!? な文言も残している。
たしかにダッファーでもひとつのヒントによって、
いままで見たことのない当たりをすることがある。

しかしそれはそのヒントが真理なのではなく、
たまたまその人に合っただけで、
あくまで偶然のなせる業と知るべきなのである。

だから以前にも紹介したが、
ひとつのことが出来たと思っても、青木功は
「出来たと思ったところが終わりではなく、始まりなのだ」
と言ったし、
中部銀次郎は開眼したと思っても
次の瞬間には崩れるのが常で、
決して「分かったと思うな」と諌めているのである。



■ジミー・デュマレ(1910〜83年)
米国テキサス州生まれ。ツアーではカラフルなファッション、エスプリの効いた言辞で人気を博した。メジャーのマスターズは40、47、50年と3勝。全米オープンでは48年、ベン・ホーガンの後塵を拝し、惜しくも2位。57年、霞ヶ関CCで行われたワールドカップへ米国代表として来日。



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