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デュマレはダンディであった。
金に糸目をつけず、服は一流ブティックで仕立て、
それに合う靴は工場で入念に作らせた。
それに会話もしゃれていた。
ある時、記者が
「ツアーで、精神的にいちばん安定しているのは誰?」
と質問した。
するとデュマレは、しょっちゅう怒って逆上しまくる
クライトン・ヘフナーだと答えた。
目が点になった記者に
「だってヤツは怒っていない瞬間はなくて、
怒りのボルテージが一定してて安定しているじゃないか」
だって。
そんなデュマレが冒頭のような真っ当!? な文言も残している。
たしかにダッファーでもひとつのヒントによって、
いままで見たことのない当たりをすることがある。
しかしそれはそのヒントが真理なのではなく、
たまたまその人に合っただけで、
あくまで偶然のなせる業と知るべきなのである。
だから以前にも紹介したが、
ひとつのことが出来たと思っても、青木功は
「出来たと思ったところが終わりではなく、始まりなのだ」
と言ったし、
中部銀次郎は開眼したと思っても
次の瞬間には崩れるのが常で、
決して「分かったと思うな」と諌めているのである。
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