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1971年デビュー以来、実に国内112勝、
マネーランク1位は12回(73年ツアー以降)と
空前絶後の成績を残しているジャンボ尾崎だが、
いま振り返ると途中深刻なスランプに陥いっている。
賞金順位でみると、81年28位、82年16位、
83年はちょっと盛り返し6位だが、84年19位と沈む。
85年からは序々にランクをあげて
98年までにまさに第2次黄金時代を築くのだが、
この言葉が発せられたのは不調まっただなかの82年、
関東オープンに勝ったときだ。
尾崎の言辞には当意即妙、表現力があり、
ユーモアのセンスにあふれていて、
マスコミも試合後のインタビューはいつも楽しみにしていた。
見出しになる言辞をいつも発してくれたものだ。
スランプの自分を
「下向きの尾崎ではなく、ひたむきの尾崎をお見せします」
などともいっていた。
この年、ずっとパッティングに悩み、
やっと自分がしっくりするパットができ、
優勝したあとの記者会見で、冒頭の言葉を吐いたのである。
どっと湧く記者たち。
尾崎流のジョークだったが、300ヤード飛ばす男が、
1メートルのパットに四苦八苦する
ゴルフの不可思議さの真理をも衝いていたからこそ、
当時トーナメントを追っていた筆者の心にひっかかっていたといえる。
しかし考えて見ると、
ジャンボがこの大会に勝ったのはたったの6ヶ月ぶりで、
それだけ勝たないことが、当時は試合のたびに
≪ニュース≫になっていたのだから、
その強さがどれだけだったか想像できるだろう。
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