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この言葉は含蓄に富んだというより、ヘーゲンらしい、
エスプリの利いた咄嗟の思いつきの言葉として記憶されよう。
ヘーゲンはマッチプレーの名手で、
全米プロ選手権を1924年から4年連続で連覇している。
ことは2年目の1925年の表彰式の日に起こった。
前年優勝者は優勝カップを返却するとことになっているのだが、
ヘーゲンは持ってこなかった。
その理由を問われたとき、冒頭の言葉を放ったのだ。
これには≪どうせおれが持って帰るのだから≫という
矜持が込められたというが、実際は前年、
大会の帰り道に紛失していたのだから、
持ってきようがなかったのだ。
遊び人で鳴らしたヘーゲンのこと、
お祝いのパーティでシャンペンを飲みすぎて、
どこかに忘れたのだろうと噂されたものだった。
紛失してから6年目にカップは出てきたが、
そのときのヘーゲンのコメントは残っていない。
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