ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.63
2005.12.7
真っ直ぐにボールがいったときは、それは偶然だ

ベン・ホーガン

史上最強のショットメーカーは誰だろうか?

ゴルフを糧とする関係者にそう問えば、
多分ベン・ホーガンの名前がいちばん多くあがるに違いない。

冷静沈着なプレーぶりからアイスマンと呼ばれ、
稀代のボールストライカーと伝説になっている男の遺した言葉は、
どれもが含蓄に富んでいる。

ボールを自在に操るそのホーガンでさえ、
真っ直ぐなボールは偶然でしか打てないと言ったのである。

つまり曲がるボールは高度なスキルを持っていれば打つことはできるが、
真っ直ぐな球だけはとてもじゃないが計算できるものではなく、
それは偶然によってしかもたされないということなのだ。

真っ芯をとらえるのは、
1ラウンドに1回ぐらいしかないとも述べている。
基準が高すぎるのだろうが、
それだけ完璧を目指していたかが解かる発言だ。

同伴競技者がピンを狙うショットでも真っ直ぐなボールには、
一瞥だにしなかったが、明らかにドローとかフェードとか、
曲げる球でピンにからんだときだけ
一言「グッド!」とつぶやいたという。



■ベン・ホーガン(1912〜97年)
1912〜97年。米国テキサス州生まれ。19歳でプロ入り。173センチ、74キロと小柄ながら稀代のショットメーカーとして、伝説的存在。全米オープン4回、マスターズ2回、全米プロ1回、全英オープン1回の優勝歴を持つ。圧巻は1949年、再起不能といわれるほどの自動車事故に遭いながら、奇跡のカムバックを果たしたことでも知られる。不屈の闘志、アイスマンと称された冷静沈着なプレーで、53年には全米、全英両オープン、マスターズと勝利し、同年グランドスラムのチャンスだったが、全米プロには重きを置かず不出場。もし出場してれば勝ってたといわれる。飛行機嫌いで、全英オープンも1回獲ったらやめてしまったほど。ボビー・ジョーンズと並び称される最強のゴルファーとされる。



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