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トム・カイトやベン・クレンショーを育てたコーチとして知られるハーヴィー・ペニック。 その彼が、やはり教え子であり、全米女子オープン・プレーオフに臨む ベッツィ・ロールズに宛てた一行だけの電報の内容である。
いったんボールに向かってアドレスしたら、その瞬間、 そのボールを打つことがその人の人生の最も大切なことだということ。 そして目標とする物を見つけ、それに狙いを定める以外には 何も考えてはいけないことを師は静かに諭したのである。
ロールズは見事にプレーオフに勝つのである。
ペニックほど教え子達から慕われたコーチもいまい。 カイトが全米オープンに勝ったときは一番最初に謝辞を呈したし、 クレンショーがマスターズに勝ったときは、 この勝利を亡き師に捧げると涙ながらに語ったものだ。
コーチ冥利に尽きるといえよう。
(『ゴルフレッスンの神様』 ハーヴィー・ペニック/パド・シュレイク著/本條強訳/日本経済社刊、より抜粋)
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