ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.56
2005.10.19
ゴルフは心・技・体ではなく、体・技・心の順なのだ

尾崎将司

日本のゴルフ界を一変させた男がデビュー以来、
言い続けてる文言である。

尾崎が出現するまではプロゴルファーは『職人』の世界であった。
ところが、プロ野球界から身を転じた尾崎は強靭な肉体を駆使して、
当時のパーシモンで300ヤードをかっ飛ばし、
ジャンボと命名され、それまでの規格をすべて変えたのである。

結果、ゴルフ人気は沸騰し、
トーナメントは毎週おこなわれるようになった。
日本ゴルフ界の革命児誕生であった。

「体がまずなければ、高度なスキル(技術)も獲得することもできない。
技術的に未熟なやつがいくら精神的に強くても、
トーナメントに勝つことなどできはしない。
まずゴルフをやる土台の『体』がなければ大成はできないんだよ」

つまり、日本のプロゴルファーがワザを旨とする職人から、
パワーと高度なスキルを競うスポーツプレーヤーとしての
アイデンティティーを確立した言葉であったということができよう。



■おざき・まさし(1947年〜)
1947年、徳島県に生まれる。幼年時から野球に熱中し、海南高では投手、4番バッターで甲子園選抜で優勝。卒業後プロ野球・西鉄ライオンズに入団するも、芽が出ず、プロゴルファーへ転進。70年プロテスト合格。そこから天賦の才能は花開き、遅咲きのライバル青木功とともに、日本のトーナメント隆盛の礎をつくった。05年10月の段階で勝利数113(海外1回)。賞金王になること12回。国内では圧倒的な数字を残している。何より驚かされるのは79年から7年ほど不振に陥ったが、そこから復活し、再び尾崎時代を出現させた。世界のスポーツ界でも稀有のことであろう。ただ画竜点睛を欠くのは、青木功が米ツアーで活躍し、殿堂入りを果たしたのに対し、海外参戦へは消極的であったことだろう。



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