ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.54
2005.10.5
ラウンドでチェックすることは一つだ。二つではなく、たった一つだ。様々考えて頭混乱させてはいけない。かといって頭をカラッポにしてもいけない

ケリー・ミドルコフ

そうなのである。コンペ前夜、明日はあれをしてはいけない、
これもしたいと頭はチェック事項でいっぱいになる。
しかし、結果はたいてい無残なことになる。

そう、ゴルフではチェックできるのはたった一つしかない。
一つでさえ出来ないことが大半なのだ。

例えば、スウィングチェックをするとしよう。
スウィングはどんなに遅い人でも3秒以内で済む。
その時間内に一つ以上考えることは無理だとは、火を見るより明らかなことであろう。

その昔、ボビー・クランペットというプロがいた。
大学時代大活躍し、鳴り物入りでプロ入りしたが、
アマ時代ほど活躍できず、ツアーを去っていった。

その理由はスウィング前のチェック事項が多すぎて、
そのうち体がスムーズに動かなくなったのである。

彼は体を機械のように動かそうと、オートマチックにするため、
20いくつのマニュアルをつくりあげ、
そのとおりに動かそうとしたのであるが、
悲しいかな、生身の体はロボットにはなりきれず、
そのうちに頭はパニック状態になっていったのである。

ラウンドで考えることはより単純なことを、
それもたった一つ。
それがゴルフの真理であることを
ミドルコフは教えてくれるのだ。



■ケリー・ミドルコフ(1921〜98年)
米国テネシー州生まれ。歯医者からプロゴルファーに転じて話題を呼んだ。メジャー勝利3勝。1949年、56年に全米オープン。55年マスターズ。PGAツアー37勝。86年にはゴルフ殿堂入りを果たした。77歳で没。



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