ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.51
2005.09.14
わたしが最も尊敬するゴルファーは誰あろう、エジプトのスフィンクスだ。2千年になんなんとする間、バンカーにいながら、泣き言ひとつと言わんじゃないか!

デイビッド・ロイド・ジョージ

皮肉と諧謔にすぐれた文言を残した英国の宰相、ロイド・ジョージの、
ゴルフのそれの2度目の登場である。

政治家としてはいまだに毀誉褒貶なかばし、
歴史的評価は定まっていないようだが、
諧謔に富んだジョークは一流と評価されている。

もう一人のゴルフ好きの宰相、
ウィンストン・チャーチルはナチスドイツの野望を砕き、
故国を救った英雄としていまも崇拝されているが、
ゴルフでの名言は残しているだろうか?

「ゴルフが道連れの人生は決して退屈することがない」とゴルフ礼賛している。

また「コースでモタモタするやつは、何をやっても失敗する」と
スロープレーヤーをなじってもいるが、
皮肉と諧謔にかけてはロイド・ジョージのほうがおもしろい。

チャーチルはノーベル文学賞もとっていて
文言をあやつるには自家薬籠中だと思えるのだが。

それはやはり貧しい階級出身のロイド・ジョージと、
貴族出身のチャーチルの差かと思うのはうがち過ぎか……。



■デイビッド・ロイド・ジョージ(1863〜1945年)
イギリスの第一次世界大戦の政治家。困窮から大学ヘもいかず、弁護士で身をおこし下院議員から蔵相、ついには首相の座へのぼりつめた。日本もモデルにした健康保険など、社会保障制度の礎を築いた。反面、首相の地位を利用して財を成し、ヒトラーを評価し、巧みな弁舌で大衆を鼓舞して大戦を乗り切り、ポピュリストともいわれた。一匹狼で女性関係も華やか。ゴルフの腕前のほどはさして伝わっていないが、伯爵までなったのだから、相当コースにも出たのだろう。ゴルフでのこの諧謔の言葉の見事さは、特異な人格形成をしたなかから生まれた、物事を鋭く分析する視点で生み出されたといえる。



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