ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
No.45
2005.07.27
弓が折れては、矢は飛ばぬ

――ウォルター・ヘーゲン

ヘーゲンのいう弓とは、左腕のことである。矢はボール。

弓が折れてはもちろん、弦を張ることはできないから矢など飛ぶわけはない。
矢を左腕にみたてて、トップで左腕が折れてはボールなぞ飛ばせるわけはないと、
ヘーゲンは看破したわけだ。

たしかに折れた腕、曲がった左腕は伸びた腕より、遠心力は使いにくかろう。
当然、ヘッドスピードもあげにくいということになる。

しかし、弓というよりピーンと張られた弦のほうが、
伸びた左腕のイメージが出ると思うのは筆者だけだろうか?

ところで発言した当のヘーゲン自身は、左腕は多少曲がっていた。
「意識して曲げているのではない。
トップで左腕がクラブの重みで自然に曲がっているだけだ」
と言っていたという。



■ウォルター・ヘーゲン
1892〜1969年。ツアーだけで生計を立てた最初の人。そういう意味でプロゴルファーの地位を高めたと評価されている。真っ白なロールスロイス、白いタキシード姿で現れ、車で着替えしたのは、当時ハウスに入れなかったプロの地位への反抗だったのだろう。ゴルフのスキルは天才的で「ピアニストのタッチと、金庫破りのデリケートを持った男」と評され、一世を風靡した。全英オープン4回、全米オープン2回、全米プロ5回制覇。ボビー・ジョーンズとはまた違う次元で、ゴルフ史に大きくその名を残している。



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