ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
2005.06.29
世界中のラフは、ロングヒッターで溢れんばかりだ!

――ハリー・バードン

ドライバーショットはスコアメーキングという点で考えると、
ひとつの要素でしかない。

アイアンショットの1打も、アプローチの1打も、パットの1打も等しく1打なのに、
なぜかドライバーショットでは飛んだの、飛ばないだのと血道をあげる。

確かにドライブが飛ぶと、それだけアドバンテージにはなろう。
しかし、飛ばせば飛ばすほど、曲がる確率が高くなることも確かなのである。

距離が出るばかりにOBになるリスクも高くなるということである。
飛ばし屋たちはここを忘れてしまっている。

バードンはこのことを言いたかったのである。
飛ばすばかりがゴルフではないよ。むしろ不利になることも多いのだよと。

現にメジャーの、特に全米オープンや全英オープンは
ただの飛ばし屋には栄冠をわたさないコースセッティングをする。
事実、歴代のチャンピオンを見渡すと
飛距離よりは正確性を旨とした者が勝利を得ている。

むろん飛んで曲がらない天才、帝王と謳われたジャック・二クラス、
現在ではタイガー・ウッズは例外にしても、
今年の全米チャンプ、マイケル・キャンベルのように
シュアなプレーヤーが勝利することが多いのである。

そしてアマチャアなど特に
ロングヒッターは自分の飛距離に酔うあまり、それの練習しかしない。

逆に飛ばない人はアプローチなどのスキルを磨いて
オールラウンドプレーヤーを目指そうとする。
飛ばし屋が大成しないという理由がそこにある。

バードンはロングヒッターを皮肉るだけでなく、
警鐘をも鳴らしたのである。



■ハリー・バードン
1870〜1937年。イギリス生まれ。全英オープン3勝した時点で「バードンフライヤー」というボールのプロモーションで渡米。全米オープンに勝つ。全英はその後も3勝し、計6勝は現在も破られていない。フックに悩んだバードンはオーバーラッピンググリップを創意。近代ゴルフへの道を開いたことを称えて、米ツアーの年間平均ストローク1位の選手にバードントロフィーが贈られている。



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