ゴルフの図書館
名手・達人の言葉
2005.03.16
パットを制するものは、すべてを制す・・

――ウォルター・トラビス

 考えてみれば、いや考えなくてもパー72の半分はパットである。ショット36、パット36。つまり、ショットにはドライバーから、アイアン、アプローチ、バンカーまで入れたショットが36で、パットだけで36なのだから、いかにスコアにおいてパットのウェイトが高いか分かるだろう。

 しかし、ダッファーほどドライバーに血道をあげても、パットの練習はしない。そんなゴルファーに認識を改めさせる名言だ。

 トラビスは36歳でゴルフを始め、6年後には全米アマに優勝したという伝説的なアマチュア。その後も全米アマを2度、全英アマにも勝っている。そのほとんどはパットの上手さで勝ったといわれ、自身もパット第一主義と公言していた。

 これは大げさでもなんでもなく、全英アマに勝った時など、英国は腹いせに彼が使っていたセンターシャフトのスケネクタディというパターを禁止して、英国では長く使えなかったというエピソードまで残っているのだ。

  トラビスはパットの練習に1日平均8時間を費やしたといわれる。それも実際のホールより小さいカップを使ってだから、本番ではカップが大きく見えたと語ったとも。

 トラビスの実績が、この言葉の重みをさらに増していることは確かであろう。



■ウォルター・トラビス
1861〜1927年。オーストラリア人で、23歳で渡米。36歳でゴルフを始め、42歳で全米アマチュア選手権優勝。その後、全米アマ2回、1904年渡英し、外国人として初めて全英アマチュア選手権も手にしている。パット第一主義で知られ、魔術さながらの上手さに英国では全英アマの直後に、彼の使ったパターの形を非合法としたぐらいである。



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