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●質疑応答●
Q1:この数年間で飛距離は伸びているのか。
A1(竹林氏。以下同):明らかに飛距離は伸びていると思います。クラブの影響もありますが、それ以上にボールの影響が大きいと思います。クラブだけではちょっと判断できません。
Q2:シャフトのしなりについて。
A2:力学的にいいますとインパクトの瞬間はヘッドが先行する方向でしなっています。今のクラブはヘッドが先行する方向にシャフトがしならないと、球はまっすぐに飛ばない構造になっているんです。
なぜ前にたわむのかというと重心が後ろにあるからです。ひとつ考えられるのは、もしもヘッドが正面から見てシャフトの延長線上にあるようなウッドが作れれば、まっすぐの状態でインパクトできるのでより飛ぶ可能性はあります。
シャフトは軟らかいのが飛ぶのか、硬いのが飛ぶのかという問題は、現状ではゴルファーは、その硬さに合わせてスウィングするので、たわみに合わせられる人は軟らかいほうがスピードは出せます。たわみに合わせられない人はヘッドスピードがインパクトで最大にならず、どこか違うところで出てしまう。インパクトで最大にできるたわみ量と自分のスウィングテンポが合ったときに飛ばすことができます。
極端な話が、ヘッドスピードが28メートル毎秒の女性はL、R、S、Xシャフトを全部同じに打ちます。LでもXでもたわまないから、重さだけ揃えておけば結果は一緒なんです。
Q3:シャフトの長さについて。
A3:長さについては、間違いなく長いほうが飛ぶと思います。振り切れる能力がどこまであるかですが、47インチまででしたらほとんどのゴルファーは飛距離が伸びると思います。
短いほうがシゃープに振れて距離が伸びるという話をよく耳にするんですが、短くしてシャープに振れるというのは自分の感覚であって、ヘッドスピードだけをとれば長いほうが絶対にスピードは出ます。
ゴルファーは潜在的に長いものは難しいという気持ちをもっていて、ミート率が落ちると元も子もないという思いが常にあります。反発係数の規制とかでこれからさらに飛距離を伸ばしたいというと、また長さの競争になると思います。
Q4:シャフトの適正長さについて。
A4:パーシモンヘッド、43インチのスチールシャフトで気持ちよく振れていたゴルファーはどのくらいのクラブが振りやすいかといいますと、クラブは軽すぎても重すぎても振りにくいんです。
ところが43インチのスチールが振れなかったという人もいっぱいいて、そういう人はもうちょっと短いほうがいいんです。
今、ゴルファーに合うクラブというのは44〜46インチの間にほとんどの人が入ります。もう少し能力があれば47インチまでは飛ぶかなと。
軽すぎても重すぎてもなぜダメかというと、ゴルフスウィングはインパクトでスピードを最大にするということがすごく重要なんです。
もし遠くに飛ばしたいのでしたら、少しでも長いクラブを手にすることです。ゴルフダイジェストさんが昨年のクラブチャンピオンの使用クラブをアンケートしたのを見せてもらったんですが、ほとんどの人が44〜45インチの間にいるのかなと私は思っていたんですが、46とか46.5インチという人もけっこういらっしゃったんです。
Q5:振り切れるという感覚について。
A5:クラブ屋としてはインパクトでヘッドスピードを最大にできる、と解釈しています。ヘッドスピードが上がらなくなる点が出てくるんですが、その上がらなくなったのが振り切れないと。
[了]
ザ・ゴルフフォーラム(The Golf Forum)とは:
日本のゴルフの健全な発達のために、ゴルフ業界に携わる人たちが、ゴルフ文化全般について共に学び、自由に意見や情報を交換できる“場”を作ろう----。そんな趣旨で、東京成徳大学市村操一教授、ゴルフ史研究家の藤岡三樹臣氏、ゴルフジャーナリストの杉山通敬氏が運営委員となり、ゴルフダイジェスト社から場所と人材の提供を受け、ゴルフ百年に当たる2001年2月に発足。以来、様々なジャンルのゲストスピーカーを招き、年に4〜5回の講演&勉強会を続けている。当コーナーでは、それらを再構成して紹介。 |
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