
2008.4.28
2008年の男子ツアーは、石川遼の活躍で注目され、
開幕から大ギャラリーが来場して大いに盛り上がっている。
しかし、頑張っているのは若手ばかりではない。
つるやオープンには「超ベテラン」である杉原輝雄が参戦。
70歳を越える年齢ながら、今なお現役にこだわる杉原の姿は、
プロだけでなく全てのゴルファーのお手本だ。
1937年6月生まれの杉原は今年で71歳。つるやオープンの参加選手の中ではもちろん最年長だ。一昨年の同大会では、レギュラーツアーでの決勝ラウンド進出最年長記録を達成しただけあって、地元・大阪のギャラリーも大きな期待を寄せて声援を送った。
結果は78・84の20オーバーという、参加選手中最下位のスコアだったが、悪天候に見舞われる中、きっちり2ラウンドを回った杉原の戦いぶりは、賞賛に値する。
「生涯現役」
杉原輝雄・著
●新書判・並製・176ページ
●定価:777円(税込)
●角川SSコミュニケーションズ
1957年にプロ入りし、62年の日本オープンで初優勝。以来日本ツアーに54勝し、シニアツアーでも6勝を挙げている実力者である杉原だったが、98年には前立腺がんを患いながらも、手術を拒んで投薬のみで克服した。
それも全て「レギュラーツアーで戦い続ける」ため。杉原の著書である「生涯現役」には、こう記されている。
「ツアープレーヤーとしてレギュラーツアーに50年間出続けているということが、僕の気持ちに張りを持たせてくれているんです」
同書には、そんな強い意志を持つ杉原が実践する「加圧トレーニング」をはじめとした体を鍛える方法、健康な体づくりのために日常から心がけていること、食事法、さらには「一生かけても一人前にはなれない」「感謝の気持ちを持つ」「やると決めたことは今からやる」「ストレスをためない」など、老いに負けない「心の健康」法も収録されていて、その内容はアマチュアにも、大いに参考になる。
「医者のいらない暮らしがしたい」
丁 宗鐵・著
●四六判・上製・208ページ
●定価:1575円(税込)
●ゴルフダイジェスト社
そもそもゴルフは、高齢者でも楽しめるスポーツだ。東洋医学の専門家としてマスコミ等で名が知られ、「医者のいらない暮らしがしたい」などの著書がある、丁宗鐵(てい・むねてつ)氏も、同書の中で「ゴルフは健康維持にとてもよいスポーツだ」と語っている。
それはまず、「ゴルフは長い時間をかけて行うスポーツ。激しすぎず、だらだらしすぎないことが、いい体ならしになる」という。
自分のペースでプレーできるため、体の中のエネルギー源を効果的に使うことができて新陳代謝がよくなったり、ダイエット効果が期待されたりする、というのだ。
また、「プレーしながらのおしゃべりが心身ともにリフレッシュするからボケ防止になる」「長い時間をかけての運動によって、体の弱っている部分が出すいろいろなサインを自覚することができる」など、効用は多い。
同書のテーマは、人それぞれが持つ「体質」を理解し、その体質にあった健康法を実践しよう、というもの。睡眠を含めた生活サイクルの見直し、普段食べる食材の選び方、酒とのうまい付き合い方、入浴法など、健康を維持して「医者いらず」の生活を送る様々なヒントが収録されている。
つるやオープンの際は、16歳・石川遼が杉原に挨拶し、歓談する場面が見られた。もっとも杉原は“祖父と孫”ほど年齢が離れた石川に温かい言葉をかけつつも、ともにツアーを戦うライバル心を燃やしていたことだろう。
我々アマチュアは、「ライバル心」とまでは言わないものの、せめて若い人と同じように健康にいいというゴルフを愛し、ともに永く、楽しくプレーを続けたいものだ。
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