
2008.4.7
「週刊ゴルフダイジェスト」の人気連載コミック
「中部銀次郎 銀のゴルフ」が
4月22日号(4月8日発売)で連載を終了。
2001年12月に亡くなった伝説のゴルファー・
中部銀次郎が遺した金言の数々が、
ゴルファーの心の中で色鮮やかに思い起こされる。
「銀のゴルフ」は、週刊GD連載ページの中でも、「3大コミック」のひとつとして人気が高かった。2002年10月29日号において「あるがままの真意」のサブタイトルでスタートしてから5年半。実に271回に渡り、中部が遺した箴言の数々を紹介してきた。
中部の「伝説の人」たる所以は、改めて語るべくもないかもしれない。
「中部源次郎 銀のゴルフ 第一巻」
「中部源次郎 銀のゴルフ 第二巻」
「中部源次郎 銀のゴルフ 第三巻」
中原まこと・作 政岡としや・画
(中部 隆・原案)
●B5判・並製・各巻208ページ
●定価:各巻1050円(税込)
●ゴルフダイジェスト社
1962年に日本アマに初優勝して以来、17年にわたって日本アマ通算6勝したほか、数々のアマタイトルを手にし、67年の西日本オープンではプロを退けて優勝するという実力を持っていた中部。
しかし、彼は生涯アマチュアを貫き、プレーを続けた。
そのスタイルは、ルールやマナーを守ることは当たり前で、スコアに一喜一憂することなく、ゴルフの基本である「あるがまま」のボールを粛々と打ち進めていく、すべてのゴルファーの模範と言えるべきもの。
彼のゴルフに接した人は、中部のこうしたスタイルに衝撃と感動を受け、自らのゴルフプレーの範とした。現在、競技で活躍するプロやトップアマにも、「中部に多くの薫陶を受けた」という人は多い。
※このシリーズの一部が「立ち読みコーナー」で読むことができます。→コチラ
「銀のゴルフ」単行本三巻は、この連載をまとめたもの。その中に収められている中部の「名言」は、心に染みるものばかりだ。
「スコアはミスショットの積み重ね」であり、プレーにおいては「どんな1打も“等価”」であるから、「偶然に恵まれたスコアに浮かれることなく、自分の実力を冷静に見極める」ことが大切で、常に「次善を求めて最善を尽くす」。
さらに、「ルールは他人のためならず」と己を律し、「勝因は常に他者にあり、敗因は常に自分にある」と心得ることも表現されている。
この作品は、いわゆる「劇画」としても、魅力ある作品だった。
ゴルフコミックだからといって、ゴルフのシーンが羅列されているわけではない。あるときは他のスポーツや武道のシーンを、またあるときは歴史上の人物や出来事の描写を、さらには妖艶な女性まで登場させながら、中部の言葉を細かく、やさしく噛み砕き、その言葉の奥深くに存在する真実を表現する情緒あふれる作品に仕上げていたのだ。
数々のシーンが読者の心に印象的に刻まれている。
中部は、常々こう考えてラウンドに臨むと語っていた。
「目標は自分の技量の範囲で精一杯プレーすること。それを謙虚に一日をまっとうすること」だと。
連載が終わっても、中部のスピリットは永遠に消えることはない。時に優しく、時に厳しくゴルファーの「心の有り様」を教えてくれる「銀のゴルフ」を、いまこそ味わいたい。
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