ゴルフの図書館

BOOKS19番ホール

2008.3.10

「メタボからガンまで。病気はゴルフで防げる!?」

陽気がよくなって、いよいよゴルフシーズン。
世のゴルファーは、皆ラウンドに出かけたくてウズウズ。
そんな中、特に中・高年世代のゴルファーの中には、
「健康のためにゴルフを」と考えている人は多い。
でも、本当に「ゴルフは健康にいい」のだろうか?


「医者のいらない暮らしがしたい」
「医者のいらない暮らしがしたい」
丁 宗鐵・著
●四六判・上製・208ページ
●定価:1575円(税込)
●ゴルフダイジェスト社

 その答えは、東洋医学の専門家としてマスコミ等で名が知られている、丁宗鐵(てい・むねてつ)氏が、彼の著書「医者のいらない暮らしがしたい」で明解に語っっている。単なるイメージだけでなく、ゴルフは健康維持にとてもよいスポーツだというのだ。


 同書によれば、「ゴルフは長い時間をかけて行うスポーツ。激しすぎず、だらだらしすぎないことが、いい体ならしになる」という。
 自分のペースでプレーできるため、体の中のエネルギー源を効果的に使うことができて新陳代謝がよくなったり、ダイエット効果が期待されたりする。
 また、意外に気づかれていないのが、「『プレーしながらのおしゃべりが心身ともにリフレッシュするからボケ防止になる』」という点。
 その意味では、気持ちが高ぶり気味な人は、おしゃべりで神経を和らげることができ、反対に気落ちしている人は、心を紛らわすことができるので、できるだけ仲間とコミュニケーションしながらのラウンドが望ましいという。


 さらに丁氏がゴルフの効能として指摘するのは、「長い時間をかけての運動によって体の弱っている部分が出すいろいろなサインを自覚することができる」こと。
 たとえば汗のかきかた。顔だけ、または体の一部分だけにやけに汗をかいたりるすような人は、自律神経の異常が考えられ、周りの人に比べて額や鼻のてっぺんばかりが真っ赤に日焼けしているような人は、肝臓を中心とした内臓疾患が疑われる。
 こうしたことから、ゴルフプレーは、中高年世代にとっていいことずくめのスポーツなのだ。


 健康ゴルフに加えて「医者のいらない〜」で丁氏が提唱しているのは、「様々な『○○式健康法』などに流されず、まず自分の『体質』を知り、それにあった健康法を実践する」こと。
 巷には健康法が溢れかえっている。しかし、その全てが万人に合うわけではない。実際、「色々と試したけど、まったく効果がなかった」とあきらめてしまう人も多いというのは、このためだ。


 そこで、同書ではまず、21項目の質問に答えて自分の体質を見極めるチェックが用意されている。
 そのチェックでわかるのは、あなたは「実」「中」「虚」の3つに分けられた体質のうち、どれにあたるのか、ということ。
 めったに病気をしない「実」、疲労がたまりがちな「虚」とそれぞれ特徴があるが、「実」だから何もしなくていい、ということではない。
「実」の人は病気をしないが頑張りすぎる傾向があり、慢心していると「虚」の人よりかえってひどい病気にかかってしまうこともある。
 そこで、丁氏は、「実」「中」「虚」それぞれががどのようにすれば健康的に生きられるのかを、アドバイスしている。


 そのアドバイスは、決して難しい方法ではなく、睡眠を含めた生活サイクルの見直し、普段食べる食材の選び方、酒とのうまい付き合い方、入浴法など、比較的取り組みやすいものがほとんど。
 加えてメタボリック症候群や糖尿病、更年期障害、脳梗塞、ガンにいたるまで、主に中高年を悩ます症状、病気に関する予防策についても、身近な方法を教えてくれる。


 この本は「いつまでも健康で暮らし、ゴルフを楽しみたい」と願う人に贈る「病気を遠ざける生活の知恵本」といえる。
 少しでも気になった人は、ご一読することをお勧めしたい。


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