
2008.2.4
ゴルフ界は日進月歩だ。
昔から「より遠くへ」「よりまっすぐ」飛ばすだめに
様々なスウィング理論が生み出され、
時にそれは「○○打法」と呼ばれてゴルファーの心をとらえてきた。
そんな中、最近ちょっとした話題になっている「打法」がある。
その名も「スーパージャイロ打法」。
これはいったい、どんなスウィング理論なのだろうか?
「スーパージャイロ打法」の提唱者は、岩手大学教育学部の教授、八木一正(やぎ・いちまさ)氏。プロゴルファーではなく、物理学を専門とする教授が、科学の立場からゴルフスウィングでの体の動きを研究し、より飛距離の出る「打法」を編み出したのだ。
八木氏の著書「小娘たちに飛距離で負けない授業」は、この「ジャイロ打法」のエッセンスがたっぷり。
「重心」の動き、「遠心力」の生かし方、「慣性モーメント」の秘密、「作用・反作用」の効果的利用法、「同調」の大切さ……。やけに学術的に聞こえるが、身近な例を挙げて解説してくれるので読みやすく、より飛ばすにはどうすればいいかが、物理初心者にもよくわかる。
「小娘たちに飛距離で
負けないための授業」
八木一正・著
●新書判・並製・216ページ
●定価:900円(税込)
●ゴルフダイジェスト社
八木教授が唱える「スーパージャイロ」理論とは、こうだ。
スウィング中には、ダウンからフォローにかけて起こる体の回転と、インパクト前後でフェースを返す回転力が起こる。
その際、この2つの回転にともなって、上半身が逆Cの字に反るような第3の回転「ジャイロ」が起きるのだという。これが大きな飛距離を生む原動力となる。
実は、この「ジャイロ」は、野球のバッティングやテニスのストローク、陸上のハンマー投げなど、回転力を大きな力に変えるスポーツには欠かせないもの。
ゴルフにおいても同じで、プロはもちろん、飛距離が出るプレーヤーは、例外なくこの「ジャイロ」の力がロングドライブの原動力となっている。
タイガーもミケルソンも、そして宮里藍も、「ジャイロ」の力で飛ばしているのだ。
では、我々アマチュアが「ジャイロ」の力を利用するにはどうするか。
その答えとして、八木教授は、トイレットペーパーの芯と棒で簡単に作ることができる「紙筒ピューン」練習器を紹介している。
まずこの練習器で「ジャイロ」を体感し、同時に「ジャイロ」を利用したスウィングを身につけることができるという。
これまでにないアイデア打法と、その練習法。あなたも一度、挑戦してみては?
《インパクトメカニズムも「ジャイロ」で解明》
飛距離アップする体の動きを物理で解き明かした八木教授が、今度はクラブヘッドの動きに注目。スウィング中のクラブにも「ジャイロ」の動きがあることを解明した。
それを利用して、「当たり負け」せずにボールを押して飛ばすインパクトメカニズムを、発売中の「チョイス」3月号特集「飛ばしの技は日本の文化です」で発表している。
この「新ジャイロの法則」ともいうべき動きを利用したスウィングは、非力な人も大きな飛距離を得ることができるという。
最近、伸び悩んでいる人は、書籍と合わせて読んでみることをおすすめしたい。
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