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BOOKS19番ホール

2007.10.15

「名コース」が「名勝負」を生み出す!

今年の日本オープンも、谷口、片山、深堀ら
実力者たちがしのぎを削る熱い戦いで盛り上がり、
その幕を閉じた。海外のメジャーも含めて、
ナショナルオープンの会場となるコースは
非常に戦略性が高い。
並み居るトッププロが攻略に手を焼き、
それが白熱した試合展開に結びつく。
ゴルファーは、観戦する度毎にそれらのコースを
「一度は回ってみたい」と憧れ、挑戦意欲が掻き立てられるのだ。
そんな「名コース」の数々を教えてくれるのが、
「廣野、川奈はなぜ、日本一なのか」だ。

「廣野、川奈はなぜ、日本一なのか」
ゴルフダイジェスト新書
「廣野、川奈はなぜ、日本一なのか」
田野辺 薫・著
●新書判・並製・256ページ
●価格950円(税込)
●ゴルフダイジェスト社
「廣野、川奈はなぜ、日本一なのか」

 よく言われる「本当にいいコース」とは何なのか?
 これが「廣野、川奈は〜」のテーマだ。ゴルフ記者歴半世紀、という筆者が、日本中のコースをつぶさに見て回った実績から、戦略性や自然との調和性、芸術性などから見た「名コース」の条件と、日本のベストコース50を紹介している。

 その登場コースは、廣野はもちろん、小樽、霞ヶ関、大洗、茨木、下関といった、かつて日本オープンの会場となったものから、北海道クラシック、ボナリ高原、軽井沢高原、川奈、パサージュ琴海、フェニックスなど、リゾートコースまで、幅広い。

 もちろん、今回の日本オープンの会場となった相模原・東、今後開催が予定されている古賀(2008年)、武蔵・豊岡(2009年)、愛知(2010年)なども紹介されている。

 一方、世界各国の有名コースを例にとり、「名コース」を生み出す設計手法の実際を細かく解説する「ゴルフコース好奇心」(ゴルフダイジェスト社刊)も興味深い。


ゴルフダイジェスト新書クラシック 「ゴルフコース好奇心」
「ゴルフコース好奇心」
マサ・ニシジマ 著
●B6判・上製・256ページ
●価格1785円(税込)
●ゴルフダイジェスト社


 セントアンドリュースやミュアフィールド、ロイヤルバークデールなどの全英オープン開催コース、シネコックヒルズ、ペブルビーチ、パインハーストなどの全米オープン開催コースを始めとする欧米各国の有名コースの設計家たちは、どのように考えてゴルフコースを設計してきたのか。その手法が詳細に語られている。

 その手法は実に巧み。コースには、普段漫然とプレーしていては気づかないであろう、プレーをより愉しくする工夫が随所に施されていることがわかってくる。

 ゴルフコースの設計理念についての「巧みな手法」とは、こうだ。

 各ホールのハザードやグリーンの配置によって、様々なレベルのゴルファーがそれぞれの攻略ルートを見出す「戦略性」をいかに演出するか。また、コースがある場所の地形や、周囲の自然環境と調和させた景観を、いかに魅力あるものに仕上げるか。

 設計者はこれらを緻密に考慮しながら、ゴルファーにとってより魅力のあるコース作りを行っているのだ。

 両書に紹介されているコースを訪れるまでもなく、彼らの見事な作業に感心させられることしきり。世界じゅうのゴルファーが「一度は回りたい」と憧れる理由がよく分かる。

 2冊を読めば、登場するコースの「名コース」たる所以とともに、普段のラウンドでコース攻略を考えるための基本も知ることができる。

 それらを知れば、あなたのプレーの幅が広がること請け合いだ。


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