
2007.7.30
先日、突然風邪をひいてからというもの、どうも体の調子が悪い。その前週、仕事で重要なプロジェクトが佳境に入り、多忙を極めた疲れか、その多忙さから開放され「打ち上げ」と称して金曜に皆と飲みすぎたツケか、とたんに体中がだるくなり、くしゃみ、鼻水が止まらない。熱まで出て…。それ以来、ずっと体が重いのだ
つい5、6年前はこんなことはなかった。健康だけが取り柄。風邪など滅多にひかず、徹夜仕事があっても一晩寝れば回復した。しかし、最近はちょっと根を詰めると体が悲鳴を上げることが多い。これが「トシ」というものか…。
そんな自分を見かねて、来年米寿を迎える年齢ながらすこぶる元気な親父が1冊の本を私に渡した。『大健康力』。100歳に手が届く年齢ながら、ゴルフをたしなむほ健康であり続けているという医師の本だった。読んでみると、とても「正心調息法」という呼吸法が、その医師に長寿をもたらしているのだという…。
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よく考えれば、ウチの親父も、2年ほど前にこの「正心調息法」に取り組んでから体調がよくなっていた。
これまで自分が「健康」であると信じて疑わず、「呼吸法で病気が防げる」ことにも疑問を持っていた私だが、さすがにこれまで以上に体調不良が続くと、少し親父にあやかってみてもいいかとこの本を読んでみると、意外に「正心調息法」が、結構理にかなったものであることが理解できた。
著者・塩谷信男(しおや・のぶお)氏の説明は、「人間の体は、突き詰めれば小さな細胞の組み合わせ、集合体です」から始まる。確かに。昔、理科で習った。ちなみにその数は60兆個にもなるのだそうだ。
だから、その細胞を正常に機能させ、かつそれぞれの細胞に抵抗力を持たせて活発に働かせれば、病気になることがなく、健康に暮らせるという。
ならば、細胞を活発に働かせる最大にして最良の方法とは何か。それは「より多くの酸素を細胞に送り込むこと」。そのための一番の方法が「正心調息法」だというのだ。
これは一種の腹式呼吸法。下腹を膨らませて鼻から息を吸い込み、目一杯空気を送り込む。やってみるとこれが結構シンドイが、慣れてくると楽になる。
我々が普通に行っている呼吸では、肺の5分の1程度しか空気が吸い込めないが、この方法なら通常の5倍も空気を取り入れるのだから、それだけ酸素量も多くなるというわけ。うん、これなら体じゅうの細胞たちも、さぞかし喜ぶことだろう。
塩谷氏は、この『大健康力』や、他の著作「不老力」の中で、呼吸法の心理的、精神的な面にも触れていて、息を吸うとき「これで全身の細胞が若返った」ことをイメージして行うといい、と言っている。
また、「物事をすべて前向きにとらえる」「感謝を忘れない」「愚痴をこぼさない」ということも心がけろ、と教える。これが、呼吸法の名前に「正しい心」と書く所以だ。
心を穏やかにして体全体=体じゅうの細胞=をリラックスさせた上で、多くの酸素を取り込んで、その細胞を活性化させていく。
「不老力」
塩谷信男・著
●四六判・並製・224頁
●1260円(税込)
●ゴルフダイジェスト社刊
細胞が活性化すれば、病気も防げるどころか、脳も活性化するから、老けない、ボケない。う〜ん、いいことづくめではないか。
これが、自ら実践して長寿を手に入れている塩谷氏が語ることだからこそ、説得力があるのだろう。
私がすぐに「正しい心」を実現できるかどうかは別としても、呼吸法をやってみると、なぜか心がリラックスしてくる。「体にいいことをしている」という充実感もあるのだろうが、心なしか、体が軽くなる気がするのだ。
「病は気から」とはよく言うが、それは当たっているということか。
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