『王者のドリル』は、かつてタイガー・ウッズのコーチをしていたブッチ・ハーモンが、理想的なスウィングについて解説した本だ。
アドレスから始まり、テークバック〜トップスウィング、ダウンスウィング、インパクト〜フォロー〜フィニッシュまで、丸一冊を通してスウィングを分解し、部分ごとのチェックポイントと、理想に近づくためのドリルを紹介している。
たとえば僕はトップの位置に迷い、これまで何度もスウィング改造を試みて失敗してきた。スウィングの流れがトップで一度、ピタッと止まってしまい、アドレスからテークバックと、ダウンスウィングからフィニッシュまでとで、二つに分かれてしまっていたのだ。
それが本書のチェックポイントを参考にしたところ、ようやく自分にしっくりくるトップの位置がわかった。それとともにスウィングに流れが生まれたのだ。
そのチェックポイントのひとつを紹介しよう。
またラウンド中にトップの位置を見失ったときは、
これでもう、スウィングの流れがトップで断ち切られることはない!
……しかし、僕に宿ったブッチ・ハーモンの生霊はすぐに消えてしまい、セカンドショットで僕はバンカーに入れてしまった。 ここはひとつ、「砂が好き」という岡本綾子プロの生霊を呼ぼう。恐山で僕は、彼女のレッスン書『LESSON!』も読んだのだ。
僕はしばらく目を閉じ、彼女が僕の体に宿ってくれるのを待った。そして、 きた! 僕は岡本プロの力を借り、苦手なはずのバンカーをこれもパーフェクト! にクリアし、ボールをグリーンに乗せた。「やったわ!」 ちなみに、バンカーショットの基本は、──ボールの2〜3センチ後ろに集中して、ヘッドを落とす──こと。さらに≪砂を読む≫ことが大事だ。 砂がフカフカしているバンカーでは、──砂の大爆発で脱出させる──ため、「ドンッ!」と──ヘッドを思いきりよく落としてからフォロー──をとる。 一方、砂が絞まって硬い感じのバンカーでは──ヘッドの底(ソール部分)を滑らせて脱出──するため、「サッ」と──ボールの下の砂を切り取っていくイメージ──を持つ。 バンカーに苦手意識を持っていると、ああしなくちゃこうしなくちゃと色んなことが頭の中をぐるぐる回るので、僕はこの基本だけを押さえることに努める。すると頭は冷静さを取り戻し、上手くいくものなのだ。 さて、グリーンに乗せたものの、ピンまでは距離がある。こんなときは、理学博士、大槻義彦教授が『プロのボールはなぜ重い?』の中で記した「5分の2」の法則に従えばいい。 これはロングパット時や雨の日、芝が長くグリーンが重いときなどに、ボールが芝から強い摩擦を受けて、回転が悪くなり、弾んでしまうのを防ぐための方法だ。 すなわち、──ボールの赤道線より少し上(ボールの半径5分の2の位置)──を打つ。 大槻教授の観察によると、タイガー・ウッズやアニカ・ソレンスタムも遠くから強くパッティングするときは、──パターのソールを少し浮かし気味にして、ボールの頭の上をたたくようにストロークしている──らしい。 この5分の2の位置を打つには、──1本のタバコをボールの手前に置き、そのタバコに触れないようにヘッドを浮かせて打てば──いいそうだが、ラウンド中のいまはそれが出来ない。やはりここも……
(ラウンド仲間)「君は一体、さっきから何してるの?」
(ラウンド仲間)「はぁ〜。お前もいいかげん、30歳にもなってイタコの真似する≪クセ≫直せよな。先週≪また≫恐山行ってきたんだって? それって一体何回目?」 |
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