ゴルフの図書館
BOOKS 19番ホール
2007.2.9

明日に備えて


『ピーターたちのゴルフマナー』


 ベッドに入る前に、僕は考えた。明日はゴルフだが、何時に起きればいいだろう。
『ピーターたちのゴルフマナー』によれば、コースへは一時間以上前に到着するのが望ましいとある。
 それはスタート前のウォーミングアップを十分に行う目的もあるが、コース側に迷惑をかけないためだ。本書には30分前到着ではコース側にどんな迷惑がかかるのかが、くわしく記されている。
(一時間前というと、5時に家を出ればいいな)
 僕は目覚ましをセットしようとした。が、すぐにその手をとめた。
(いやまてよ。コースへ着くまでにどんなことが起こるかわからない。事故渋滞に引っかかるかもしれないし、ひょっとしてタイヤがパンクするなんてことが起こらないとも限らないのだ。忘れ物をして、取りに戻る必要がでてくるかもしれない。……そういえば、寝る前に、ひとつ忘れていたことがあった)


『ピーターたちのゴルフマナー』

鈴木康之
●B6判・上製・本文280頁
●1470円(税込)
●ゴルフダイジェスト社刊




『ピーターたちのゴルフマナー』は心配性の僕にはうってつけの本で、≪身支度の工夫≫についても教えてくれている。

 たとえば、――寒さ対策としては、ウインドブレーカーか防寒用のアンダーウェア、あるいは携帯用の使い捨てカイロをバッグに用意していけば、たいてい対応できる。ラウンドの途中に簡単に脱着できるインナーベストやタートルネックウォーマーなども便利である――。

 身支度については、この本に倣い完璧に準備してあるが、肝心のクラブの用意をしておくのを忘れていたのだ。

『ゴルフはクラブで上手くなる!』を参考に、チューニングを初めて試してみようと思っていたのだった。こんな大事なことを忘れていたなんて、僕は本当にうっかりものだ。

 さて、挑戦するのは、鉛を貼って≪ドライバーの球筋を変える≫こと。スライスの悩みを解消できるかどうか、試そうと考えているのだ。

 それには――まず、シャフトの後端部で長さを半インチほど短く――してミート率を上げ、スウィングウェイトを3ポイント(およそ5グラム)軽くする必要があるが、これはもう済んでいる。

ゴルフはクラブで上手くなる!

『ゴルフはクラブで上手くなる!』
松尾好員
●文庫判・並製・本文192頁
●1470円(税込)
●ゴルフダイジェスト社刊

 スウィングウェイトとは、――クラブヘッドの効き具合(重さ)を数値化したもの――で、――アルファベットが進むにつれて(CよりD、DよりもE)、また数字が大きくなるにつれて(D1よりD2)、ヘッドが重く感じる――。

 そのため、ヘッドを短くせずに約5グラムの鉛を貼ると、――スウィングウェイトがたとえばD1からD4に大きく変わってしまい、今度はクラブを振れなく――なってしまうのだ。

 そして鉛を貼る位置だが、――スライスを抑えようとする場合は重心距離が短くなる位置、つまりネックに近いヒールの側に――貼ればいい。ちなみにフックを抑えたい場合は、スライスを抑えるときとは反対に、ヘッドのトウの端の部分に貼る。

 このほかにも、≪球が吹き上がりやすくて飛距離ロスしている人≫≪ドライバーが「しっかり振れない」または「振ると芯を外すことが多い」と感じている人≫≪現在のクラブが軽く感じてタイミングが取りにくい人≫などのためのチューニング方法も紹介されていて、長く役立ちそうだ。

 こうしてクラブの用意も出来たし、僕はそろそろ寝ることにした。
(ええと起床は5時より早く、4時半頃に出られるようにするんだったな)
 僕は目覚ましをセットしようと手を伸ばした。と、その瞬間に急な不安が僕を襲った。

(もし、このチューニングが失敗していたらどうしよう)
 試したいがこのワンルームマンションで球を打つことは無理だし、深夜営業の練習場へ行っていたらそれこそ夜が明けてしまう。

あしたのゴルフに間に合う 一夜漬けレッスン

『あしたのゴルフに間に合う 一夜漬けレッスン』
岩間建二郎
●A5判・並製・本文160頁
●1155円(税込)
●池田書店刊

 途方に暮れた僕は一冊の本を思い出した。
『一夜漬けゴルフレッスン』だ。この本は、「あしたに間に合う!」ことを前提に、質問とひと言アンサーで構成されている。

 質問:スライスが直らない! といえば、答え:いつもよりクラブを短く持ってみな、質問:目の前に木があって下を通したい、答え:番手を1つ上げて右肩を上げて構えろ、という具合だ。

 同じように「今のウデでスコアを5つ縮める智恵」をまとめた章もある。

 これらを全部暗記するのは不可能だから、即席のスライス修正法と、ほかにも万が一、おかしな事態が起こったときに備えて、いくつかの項目を覚えておこう。

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 ふあ〜ぁ。
 ベッドに腰掛けながらレッスン書を読んでいたら、いつのまにか、上半身が横になり、徐々に気分がとろんとして、眠ってしまった……。

 薄れる意識の中でふと、(何か、寝る前にしようとしていたんじゃなかったけ?)と思ったが、(ま、いいか)とうっちゃってしまった。

 翌日、僕が目を覚ますと、時計の針は6時を指していた。


 

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