ゴルフの図書館
BOOKS 19番ホール
2006.11.2

準備万端!


『ゴルフはクラブで上手くなる!』


―― 一年前
≪D≫「今年もまた≪C≫のひとり勝ちか。気楽そうに見えるけど、毎年猛練習をしているな?」
≪C≫「してないよ。仕事が忙しくて、練習する時間をとるのが難しいんだ」
≪A≫「うそをつけ。一年前に苦労していたバンカーを、今年は難なく切り抜けていたじゃないか」
≪C≫「そりゃ一度経験すれば、攻略法くらい考えるよ」
≪B≫「きっと、バンカーショットを必至に練習していたんだろ。次回はハンディをさらに下げないとな」
≪C≫「はいはい。じゃあ、また来年な」


『ゴルフはクラブで上手くなる!』

松尾好員
●B6判・並製・本文192頁
---> ●1470円(税込)
●ゴルフダイジェスト社刊




≪A≫
 年に一度、高校の同級生である4人が集まってゴルフをする。始めてからの5年間、Cがずっと勝ち続けているのだ。Cは僕らの中でただ一人シングルだが、その分のハンディを僕らはもらっている。それでも、Cは勝つ。なぜだろう。

 そういえば、Cはシャフトを替えて調子がよくなったとつぶやいていた。リシャフトなんて僕は一度もしたことないや。……そうか、僕に練習の成果があらわれないのは、クラブが合っていないからなんだ。

『ゴルフはクラブで上手くなる!』を参考に、僕は自分の実力を発揮できるクラブを探すことにした。

 本書によると、ヘッドスピードが41m/sの僕に合うシャフトは、
★Rシャフトの方がタイミングが取りやすいし、力みが消えてスウィングも安定する
★先調子ほどインパクトロフトが大きくなってボールが上がりやすくなる
★トルク値は4〜5度くらいが適正の目安
 となるそうだ。

 でも、先調子ってなんだ? 言葉くらいは知ってるけどさ。

 その解説も載っていて、シャフトは――正面から見て軽い逆S字状に2カ所曲がってインパクトを迎えようと――するが、――この時、手元側に比べて先端側が軟らかい先調子のシャフトの方が、インパクトでフェースが上を向きやすく、その分球が上がりやすく――なる。

――反対に、手元側に比べて先端側が硬い手元調子のシャフトは、しなり戻りによるインパクトロフトの増え方が先調子のものよりも小さく、球が上がりにくいという特性が――ある。

 その両方を比べてみると――一般にアベレージゴルファーの多くは、ボールが上がらないことによって飛距離ロスを――する。だから、――打ち出し角度が不足している人には、先調子のシャフトの方がメリットが――あるらしい。

 ……僕が使ってるクラブは、先調子だったかな? 自信がない。それにトルク数などまったく確認していなかった。これではCに差をつけられるわけだ。他にはどんなことを僕は見落としているのだろう。なになに「ドライバーと5番アイアンの重量差は80〜90グラムが適正」……。

1日5分でシングルになる! ゴルフメンタル

『1日5分でシングルになる! ゴルフメンタル』
児玉光雄
●新書変型判・並製・本文160頁
●893円(税込)
●池田書店刊

≪B≫
 俺がCに負けたのはメンタルだ。ミスしたときに、俺はおろおろしてしまうが、Cはたまに「やべぇ」って顔をしかめるくらいで、ほとんど動じない。

『1日5分でシングルになる! ゴルフメンタル』。購入して半年以上が経つが、1日5分のメンタルトレーニングをたった一週間しか続けられなかった。毎日続けてさえいれば、きっと俺はミスに強くなっていて、Cに勝てただろう。来年こそは、1日5分をかかさず続けて、ミスに強い男になってやるんだ。

≪D≫
 今までのCはパワーで飛ばしている印象だったが、今回の彼は、スウィングがやわらかくなっているように感じた。おそらく、体の使い方を勉強したのだろう。

『ボールを打たずに上手くなる!』。以前までの私は、クラブやスウィングの形にばかりこだわっていた。体のことをもっと勉強するべきだったのだ。

 この本には、ゴルフをするときに体のどこを意識するべきか、その部分を鍛えるにはどうすればよいのか、その答えとなるストレッチ方法が紹介されている。

 来年まで、練習ではクラブを捨てよう。自分の体を、ゴルフのための体へ徹底的に改造していくのだ。

ボールを打たずに上手くなる!

『ボールを打たずに上手くなる!』
石渡俊彦
●A5判・並製・本文144頁
●1470円(税込)
●ゴルフダイジェスト社刊

―― 一年後
≪A≫≪B≫≪D≫「そ、そんなバカな!」

≪C≫「どうしたんだよ。いい大人が揃いも揃って慌てふためくなんて、みっともないぞ」
≪A≫≪B≫≪D≫「だ、だって、どしゃぶりじゃないか」

≪C≫「ああ、そうだな。でもみんなが揃えるのは今日しかなかったんだから、仕方がないよ。幸い、雷の鳴る気配はないから、プレーできるだけよしとしようぜ」

≪A≫≪B≫≪D≫「い、いや……(晴れしか想定していなかった!)」

≪A≫(雨の中でもクラブの性能は変わらないのか?)
≪B≫(あらゆるミスを想定していたのに、天候は考えていなかった!)
≪D≫(ぬかるんだ地面の上でも、私はバランスを保つことができるだろうか……)

≪C≫
 あ〜あ、みんな慌てちゃって。この会は始まって以来、ずっと晴天続きだったから、きっと今回も晴れるとばかり考えていたんだろう。ったく天気予報くらい見ろよ。

 みんな、頭が固いからな。根を詰めすぎなんだ。準備万端、なんて思っていると痛い目にあったりするものさ。俺みたいにトラブルがあって当たり前って思ってなくちゃね。これは今年もまた、お気楽者の俺が勝利かな♪


 

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