≪A≫
そういえば、Cはシャフトを替えて調子がよくなったとつぶやいていた。リシャフトなんて僕は一度もしたことないや。……そうか、僕に練習の成果があらわれないのは、クラブが合っていないからなんだ。
『ゴルフはクラブで上手くなる!』を参考に、僕は自分の実力を発揮できるクラブを探すことにした。
本書によると、ヘッドスピードが41m/sの僕に合うシャフトは、
でも、先調子ってなんだ? 言葉くらいは知ってるけどさ。
その解説も載っていて、シャフトは――正面から見て軽い逆S字状に2カ所曲がってインパクトを迎えようと――するが、――この時、手元側に比べて先端側が軟らかい先調子のシャフトの方が、インパクトでフェースが上を向きやすく、その分球が上がりやすく――なる。
――反対に、手元側に比べて先端側が硬い手元調子のシャフトは、しなり戻りによるインパクトロフトの増え方が先調子のものよりも小さく、球が上がりにくいという特性が――ある。
その両方を比べてみると――一般にアベレージゴルファーの多くは、ボールが上がらないことによって飛距離ロスを――する。だから、――打ち出し角度が不足している人には、先調子のシャフトの方がメリットが――あるらしい。
……僕が使ってるクラブは、先調子だったかな? 自信がない。それにトルク数などまったく確認していなかった。これではCに差をつけられるわけだ。他にはどんなことを僕は見落としているのだろう。なになに「ドライバーと5番アイアンの重量差は80〜90グラムが適正」……。
≪B≫ 『1日5分でシングルになる! ゴルフメンタル』。購入して半年以上が経つが、1日5分のメンタルトレーニングをたった一週間しか続けられなかった。毎日続けてさえいれば、きっと俺はミスに強くなっていて、Cに勝てただろう。来年こそは、1日5分をかかさず続けて、ミスに強い男になってやるんだ。
≪D≫ 『ボールを打たずに上手くなる!』。以前までの私は、クラブやスウィングの形にばかりこだわっていた。体のことをもっと勉強するべきだったのだ。 この本には、ゴルフをするときに体のどこを意識するべきか、その部分を鍛えるにはどうすればよいのか、その答えとなるストレッチ方法が紹介されている。 来年まで、練習ではクラブを捨てよう。自分の体を、ゴルフのための体へ徹底的に改造していくのだ。
―― 一年後
≪C≫「どうしたんだよ。いい大人が揃いも揃って慌てふためくなんて、みっともないぞ」
≪C≫「ああ、そうだな。でもみんなが揃えるのは今日しかなかったんだから、仕方がないよ。幸い、雷の鳴る気配はないから、プレーできるだけよしとしようぜ」 ≪A≫≪B≫≪D≫「い、いや……(晴れしか想定していなかった!)」
≪A≫(雨の中でもクラブの性能は変わらないのか?)
≪C≫ みんな、頭が固いからな。根を詰めすぎなんだ。準備万端、なんて思っていると痛い目にあったりするものさ。俺みたいにトラブルがあって当たり前って思ってなくちゃね。これは今年もまた、お気楽者の俺が勝利かな♪ |
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