運命の人、つまり、私の「ゴルフ」を変える、理想的なインストラクターを私は探し続けている。
『ゴルフ54ビジョン』(ゴルフダイジェスト社刊)には、自分に相応しいインストラクターとは、どんな人であるかが記されている。著者は、5年間賞金女王の座を守り続けるアニカ・ソレンスタムのコーチ、ピア・ニールソンだ。
彼女のいう、運命の人(自分に最適なインストラクター)のあるべき姿とは、
要するに、練習場でどんなに理想の球を打っても、コースでそれを出せなければ意味はない。その場凌ぎの付き合いしか出来ないようでは、運命の人とは呼べないのだ。
さらにピアは、「ゴルファーによって指導法を変える必要がある」とも言っている。 そうした意味で、『内藤雄士のシンプルゴルフ』(日本経済新聞社)を読むと、内藤コーチが、選手の個性を巧みに見い出していることがわかる。 丸山茂樹、伊藤涼太、小達敏昭、矢野東、平塚哲二、小林正則……と今まで指導してきた多くのプレーヤーについて、ひとりひとりのスウィングの傾向やプレーに対する意識などを記している。 そうした彼らの個性を踏まえた上で、内藤プロは各々に最適な指導法を選択してきたのだ。前述したピアのいう――体型だけでなく、性格に合ったスウィング――を導いている。 これを参考に、私はコーチを頼むと、その人が別の人を教えている様子を必ず観察する。すると、私が言われたことと、まったく同じことを別の人にも言っていたりする。 運命、という言葉が音を立てて崩れるのは、こんなときだ。そのコーチにとって、私の個性など、どうでもいいのだ。 本当に運命の人なんて、いるのだろうか。幾度となく、疑問はわく。しかし、『普通のサラリーマンが2年でシングルになる方法』(日経ビジネス人文庫刊)を読むと、維持でも探し出したくなる。 著者の山口信吾氏は、43歳からゴルフを始め、10年ほどでハンディ10になった。ハンディは10止まりか……とあきらめかけた57歳、彼は運命の人、三浦佳世子プロに出会った。 彼女に一目惚れをし、弟子入りして2年。彼は念願のシングル入りを果たしたのだ。本書にはその過程が描かれている。 やはり、私には運命の人が必要だ。シングル……とまではいかなくても、80の壁を越えたい。
――「あなた、あなた!」
「隣街のディスカウントショップに行ってきてくれない?」 人に頼みごとをするのに、叫び声をあげて済ませるとはものぐさだ。二階まで上がってこい! まったく……。
……トン、トン、トン、トン……(近頃階段の段差がきつくなったな) 一人で車を走らせながら、俺の都合などお構いなしの妻に文句をたれる。あいつにプロポーズしてしまった俺は、本当に勘がにぶっていた。しかし、離婚となると、面倒だ。 妻という運命の相手は、選択を誤ったようだが、もう取りかえしはつかない。だからせめて、ゴルフでは運命の人を何としてでも見つけたいのだ。 |
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