そういえば、『ゴルフの図書館』の掲示板に似たようなテーマがあった。私と同じ女性からの質問で、
――江連忠、内藤雄士、レッドベター……プロコーチってたくさんいるので、誰の本を買おうかいつも迷ってしまいます。みなさんはどうやって選んでますか?
という内容だ。その質問への返信はこうだ。
――伊沢利光のスウィングに憧れるのなら江連、丸山茂樹なら内藤、エルスのスウィングが理想だと思うならレッドベター、という感じで、教えているプロのスウィングを見て、どのコーチの本にするかを選ぶというのも、ひとつの方法だと思います。
なるほど。コーチのことは知らなくても、好きなプロゴルファーはすぐに浮かぶ。私が同姓として憧れる選手は……アニカ・ソレンスタム、ミッシェル・ウィ、宮里藍というところかな。話題の選手ばかりで、ミーハ―であることがばれてしまうけれど……。
しかし、よくよく考えると、体格が明らかに異なるアニカやウィのスウィングを真似るのは難しそうだ。ウィにいたっては、スウィングというより、あの均整のとれた美しいプロポーションに憧れているだけのような気もする。
よし、宮里藍のスウィングを研究しよう。『宮里藍に教えてきたこと』(ゴルフダイジェスト社刊)というぴったりのタイトルを発見した。宮里三兄弟――聖志、優作、藍――の父親兼コーチである宮里優さんの理論が書かれている。
インタビュー形式で読みやすく、ソフトカバーで軽いのが嬉しい。通勤中に読んだり、練習場に持っていくのに楽だ。そして、表紙デザインが好み。デザインなんてどうでもいい、という人もいるだろうけれど、私は小説にしてもエッセイにしても、表紙の好みと愛着心とが比例することが多い。
ほぼ決まりかけて、レジに向かおうとした時、別の本が目に入った。『内藤雄士のシンプルゴルフ』(日本経済新聞社)だ。内藤氏は丸山茂樹プロのコーチとして有名だ。雑誌やテレビでよく見かける。ミーハ―な私としては、無視し難い。 表紙の内藤コーチの連続写真を見ると、コンパクトに動いていて、クラブを無理なく振っている印象を受ける。力のない私でも、クラブに振り回されない術を得られるかもしれない。 そういえば、内藤コーチの顔は、中学生の頃の担任に似ている。生徒の意見をよく聞いてくれる、いい先生だった。先生の担当は国語だったが、頑張って勉強したものだ。 あ、そうか。レッスン書を選ぶときには、コーチに対する信頼心も必要だ。中学生当時、国語の成績が良かったのは、先生への信頼が厚かったからだ。授業を真面目に聞いて、アドバイスを素直に受け入れることが出来た。優秀なプロには、必ず信頼できるコーチがついているものな。 ついでにもう一つ思い出したことがある。習い事の教室を決める秘訣だ。講師の人柄だけでなく、センスも探るといいと何かで読んだ。装身具やインテリアなど、好みが合わない講師や教室とは、長続きしにくいらしい。 本の場合、コーチと会話は出来ないけれど、顔つきだとか、プロフィールはその判断材料になる。内藤コーチの経歴を見てみよう。アメリカへのゴルフ留学経験がある。ゴルフに対する研究心を感じる。 海外で心境地を開拓した人物といえば、岡本綾子プロのレッスンも参考になりそうだ。
岡本プロ、岡本プロ……並んだ表紙を指で辿ると、『ゴルフここを知ったら』(青春出版社刊)を見つけた。パラパラめくると、要点だけをかいつまんで知りたい人に適しているようだ。 コメント集なので、全体的に文章が簡潔だ。さらに、各ページには「AYAKOエッセンス」という一言コラムがあり、よりポイントを絞り込んでいる。新書判で持ち運びにも便利だ。 うーん、参った。どんどん欲しい本が増えていく。全部購入するお金もないしな。もう一度、自分が求めている内容を整理しよう。私の現状でのゴルフの悩みは……。 飛距離を伸ばしたい! これだな。普段はレディスティを利用しているけれど、レギュラーティからでもスコアを落とさずに回りたい。格好よく飛ばせたら気持ちいいだろうな。 宮里藍を好きなのも、ミーハ―な気持ちばかりではなく、彼女のパワフルなスウィングに引かれているからなのかもしれない。私と同じように小柄でありながら、飛距離が出る。となれば、購入は『宮里藍に教えてきたこと』に決めた! こうしてレッスン書を選んでいると、自分の目指すゴルフスタイルが見えてくる。レッスン書の購入歴は、成長の過程にもつながるのかもしれない。 |
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