「タイガーっていうと、パワフルなショットの印象が強いだろ?」
「あれだけ飛んだら、俺、即シングル入りだね」
「シングルどころの騒ぎじゃないよ。でもね、タイガーの『寄せ』は、飛ばしよりスゴいってここには書いてある。で、タイガーのショートゲームを、ピッチング、チッピング、サンドプレー、パッティング別に、深く分析しているんだ」
「観察してるだけ? 俺にも出来そうだな」
「いや、それは無理だけど。文中に真似られるポイントが提示されているし、トラブルショットの打ち方やドリルも載ってるよ」
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『ゴルフ 飛びの運動法則』
川合武司
●新書版・並製・本文224頁
●893円(税込)
●青春出版社刊
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「でも、俺らハンディ14だぜ? タイガーの技を繰り出せるようになるまでには、相当な根気と練習量が必要だろ。自信ねえよ」
「うわー、君マイナス思考だね。技を磨くには時間がかかるかもしれないけど、考え方なら今すぐに真似られるよ。じゃあ、質問。君はピッチエンドランを基本にしているみたいだけど、打つ前は球筋をどうイメージしてる?」
「いきなりアンケートかよ。勘だよ、勘。止めたい場所決めたら、距離にだいたいの見当つけて、振り幅とアドレスを調整してる」
「日頃のプレーを見る限り、君のその勘は冴えていないけどね。この本によると、ボールがグリーンの手前に落ちて何度かバウンドし、グリーンカラーを超えてグリーン上へと転がる様子を思い描いてください、とあるよ」
「止めたい場所だけじゃなく、到達するまでのルートも想定しろってことね」
「うん。ちなみに、距離をコントロールする感覚を向上するためには、クラブを右手だけで持ち、スウィングスピードを少しずつ変えながら打つ練習をすると効果があるらしい」
「ふーん、やってやろうじゃん」
「誰を挑発しているんだか。そういえばね、一緒にこれも買ったんだ。『ゴルフ 飛びの運動法則』(青春出版社刊)。へへ、『タイガー・ウッズ型体づかいの実証』っていうサブタイトルに引かれたんだけどね」
「お前、結構本気でタイガー好きだな」
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クロード[ブッチ]・ハーモンJr/岩井基剛・訳
●B6判・並製・本文176頁
●1260円(税込)
●ゴルフダイジェスト社刊
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「ごほん。こちらは、スポーツを科学的に研究している大学教授の運動理論だよ。科学者からみても、タイガー・ウッズの体の使い方は、運動の原理・原則に見合っているというんだ。だから、タイガーを目指すなら、僕らのように球数を競うのではなく、体の正しい動かし方を覚えるべきなんだって」
「でもなあ、球を打たなくちゃ、感覚も身につかないだろ」
「それが間違っているんだよ。正しい感覚を覚えるには、『運動の回路』といって、一連の動作を大脳に記憶させる必要があるらしいんだ。そのためには、1打1打に集中しなければいけない。がむしゃらに打っても効果がないんだね」
「ほほう。クラブの動きは意識してるつもりだったけど、脳に伝えるなんてことは考えてなかったな」
「だろうね。でも、どうやらこの運動の回路って融通が効かないみたいなんだ。手やクラブがいい動きをしても、伝達の途中にある腕が不自然な動きをしたら――棒のように硬くなっていたりね――そこで伝達は遮断されてしまうそうだよ」
「要はその場の勘や、偶然の感覚に頼るなら、何百球打っても意味はないってことだな」
「そういうこと。体の仕組みを理解したら、『王者のドリル』(ゴルフダイジェスト社刊)もおすすめだよ。かつてのタイガーのコーチ、ブッチ・ハーモンのスウィング論なんだ。アドレスからフィニッシュまでの構成になっていて、掲載されているドリルの効果は、タイガーを始め、実践した世界のトッププロたちがすでに実証してくれている」
「ふーん。タイガーだ、トッププロだって、お前ほんとにミーハーな」
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『わが子をタイガーにする方法』
千葉晃
●A4変形判・並製・本文120頁
●1300円(税込
●ゴルフダイジェスト社刊
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「……。ところで、僕、来月に子供が産まれるんだ」
「唐突だな、おい」
「まあまあ。産まれたら『わが子をタイガーにする方法』(河出書房新社刊)を参考にして、タイガーと同じ11ヵ月でゴルフを始めさせようと思っているんだよね」
「ご勝手に。それにしてもお前、ずいぶんレッスン書読んでるんだなあ」
「ふふん♪」
「その割には、さっき『いくら打ってもスコアが縮まらない』なんて洩らして、進歩がないねえ」
「ほっといてくれよ。君に話しているうちに内容を思い出したの」
「話すまで忘れてたのかよ。こりゃ、シングル入りは遠いな」